■ テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3.5 - プロローグ
〜プロローグ〜
透き通る紫色の水晶に囲まれ、中央にはとても輝き光っている場がある幻想的な空間に一人の少年と一人の少女と不思議な形の機械がいた
その幻想的な空間には戦闘の後をおもわせる岩肌の傷や所々の壁にヒビが入っている
そして、中央の光のすぐそばに少年がいて少女と機械は並んで少し離れた場所で少年を見つめていた
やがて少女が少年の名前を呼んだ。少年は振り向き少し困った顔で微笑んだ
「行ってしまうの?」
「…ああ。アイツの世界を終わらせたくない」
少女は俯き少し言葉に詰まったが、やがて目に涙を浮かべながらも笑顔で少年に言った
「絶対…戻ってきてね!絶対絶対、ぜっーーたいだよ!!」
少年は目を見開いて驚いた顔をした後、クスッと笑い俺にはまだやらないといけないことが沢山ある。だから必ず戻る。そう言った。そして、黙っていた機械が少年に声を発した
「ディセンダー。我々からは一つだけ言わせてもらおう。己の信じた世界を…未来を創れ!よい創造を!!」
「おう。…ったく、いつも言葉が堅苦しいんだよ」
少年は意地悪そうな笑みを浮かべ少女と機械を愛しい目で見てから二人に背を向け、光に向かって歩きだした
「……………」
少女と機械が少年の行く様を見守るなか、少年は光の前で立ち止まり振り返らずに二人に向けて言った
「湿っぽい別れは苦手なんだ」
そして、振り返り二人を見てまたな!と笑顔で言って光の中に消えていった
――――世界は変わる。互いに絡み合う二つの世界はこれから交わって、支え続けて行くのであろう。そして、世界を救った彼等の冒険は終わらない。これから変わっていく素晴らしきこの世界を見守っていくんだ…。いつまでも、いつまでも…。